トイプードルの去勢の賛否両論
やんちゃすぎた去勢前
今年で5歳になるトイプードルの男の子。
やんちゃ盛りで、その上甘えん坊ときたものですから毎日手をやいています。
しかし、手のかかる子ほど可愛いとはよく言ったものでメロメロです。
そんなこの子も、今よりもっとやんちゃな時期がありました。
1歳になったころぐらいに「オス」として目覚めてしまい、気性が荒くなり、家のあちこちにマーキングをしたり、人間の足にマウンティングをするなど、困った行動が出てきてしまったのです。
去勢するか否か
外で放すことも、ドッグランなどに連れて行くこともありませんでしたので、去勢せずともよそ様に迷惑をかけることはありません。
人間の都合のためだけに、この子が持って生まれた体を切り取ってしまうのか。
随分悩みました。
(とは言っても、トイプードルは生まれた時点で、可愛く見せるためだけに尻尾を短く切られているのですが。それはさておき。)
しかし、特にマウンティングしている時など、怒られて犬自身のストレスも溜まってきていましたし、まともに人間との共同生活が送れなくなってきたため、去勢を決意しました。
去勢後
おとなしくなったと見せかけて…?
手術から帰ってきたワンコは、麻酔が完全に切れていないこともあるのですが、随分おとなしくなっていました。
大好きなおもちゃを目の前にちらつかせても、目玉で追うだけです。
やんちゃに走り回る姿を思い出して、「何てことをしてしまったんだ。
やっぱりやめておけば良かった!」と後悔しました。
…それもつかの間、2、3日すると、すっかりいつものやんちゃ坊主に戻りました。
麻酔と、慣れないエリザベスカラーに戸惑っていただけのようです。
エリザベスカラーをあちこちにぶつけながらも元気におもちゃで遊ぶ姿を見て大変安心しました。
また、困っていたマーキングやマウンティングもすっかりなくなりました。
何に重きを置くか
去勢については賛否両論ですが、頭ごなしに否定するものでもないなと思いました。
もちろん、ドッグランによく行く場合等はマナーとして手術しておかなければなりません。
そういう事情がない場合でも、去勢することによって人間の家族と一緒に暮らしやすくなります。
人間のエゴで手術をするという点には確かに心が痛みますが、小型犬の多くは愛玩犬と言われる通り、そもそも人間のエゴで品種改良を重ねて生み出された存在です。
言わば、人間に愛されるために生まれてきたのだと思っています。
それならば、お互いにストレスなく一緒に楽しく暮らしていく為の手段として、去勢を選択することも悪ではないと思うのです。
もし今、去勢を検討していて罪悪感に悩んでいる方がいらっしゃれば、このような効果や考え方があることも知っていただければと思います。